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その方 昨日はじめて来られた新規のお客様でしたが

予約のお電話の時に「そこの一番いい毛染めでお願いします!」

って指定があったそうなんです。

てっきり 長めの髪で、ダメージに敏感で、色にこだわる

ちょっと怖い感じのマダムだろうと予想しました…私。

で、来店されたら えっ学生さん!?

って感じの小柄なお若い女の子なんですよね。

そして髪はキュート系のベリーショートでヤンチャな感じのブリーチ色なんですね。

とにかくカウンセリングしてみますと

「2日前にカットと毛染めしたところなんです…
気に入らないんで直してください。」

って。

見た感じ、スタイルは似合ってないこともないんですがね、

よくみると悲惨なカットラインなんです。

左右もアンバランスだし… 生え癖なんて全然無視。

ここまで短くとリクエストしてないらしいんです。

相談もなくこのカット… 怖い。

カラーはハイブリーチのあとアッシュを入れたらしいのですが
もはや退色してヤンキー色… 怖い。

普通にアッシュとのリクエストしたのにいきなりブリーチ。

普通ここまでのブリーチはいらんと思うんですけどねぇ。


で、最終的に
スタイルは泣く泣くですが、伸ばしていくとのことで
現状のまま我慢して頂き触らないことに。

お色味だけ、退色しにくいようにWカラーで染めました。
ピグメントって言う施術をつかい丁寧に慎重に、品のいいアッシュに。
まぁ何とか落ち着いた色味に仕上がったとおもいます。

でね…

施術中はお互いあんまり喋らないんですね。

すると、ちょっとね、おすすめのシャンプーとかお聞きになるんです。

で、色落ちに強いシャンプーとコンディショナー紹介するとですね、
即答で「それ下さい!」なんです。

そのあとは、目の前にあるジャムお得意の例のポップ見て
「コレ まつげ伸びるんですか?」って言うんで

ええ。皆さんにご好評いただいてます。で、いろいろ説明しようかなと思うや
「これも下さい!」 なんですよ!!

途中、シャンプーのあとなんか、ほんとうにこちらが嬉しくなるほど。
「ありがとうございます!」って
おおきい声で言ってくれて、気分が良くなるお客様なんですよ。

で、全部終わって会計の時にあらためて

失礼ですが、お仕事は?

とお聞きしたら、

はじめはちょっとスポーツの…って
言い辛い感じだったのですが
私が見当違いの予想云うもんだから

「競艇やってます」
「遠征先の美容院で飛び込んでやったのでこんなにされて、だからもう行けないんです」

!! ここで謎が解けて、すべて納得出来ました。

そうです、彼女は私のような普通の美容師でなく

賞金稼ぎの高給取りだったんですね。

水上の女性格闘家だったのです。


初来店、初回にかかわらず 施術、店販せたくさんお支払いいただいて

ほんとうに恐縮でした。 こんな方珍しんです。

もしできることなら、私 微力ですが

これから、彼女ののファンが、もっともっとたくさんつくように

ますます可愛くしてあげたいな、光って頂きたいなと思った次第です。


ジャムにはこんな素敵で、
多種多様な素晴らしいお客様がたくさん来店されます。

さぁ、あなたも仲間になって下さい!

次回のカットから是非ご来店下さい。

お逢いできるのを楽しみにお待ちしています。